OpenHouse
〒381-0085
長野県長野市上野3丁目20-1
TEL:080-4680-5506
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弊社は住宅、店舗の新築、増改築、リノベーションの設計施工を主な業務としております。クライアントのご要望をお聞きし「一つ一つ考えて作る」事をモットーとしております。家づくりには多くの可能性があります。私達は「家づくり専門店」として既成概念に囚われず新しい空間を住まい手の皆様と共につくっていく工務店です。また家づくりに積極的に関わりたい住まい手の皆さんを応援しております。let's making !!!
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先日、椿建築研究所さんの『展望台のある小屋』の完成見学に行ってきました。
こちらの物件は、既存の総二階の離れをワンルームの1階+2階小屋+展望台に改修したリノベーション物件です。
建物入口は、インナーデッキで母屋1階と繋がっています。母屋とのスムーズな行き来が可能で、雨の日も濡れることはありません。東西に開口部があり風通しがとても良いので、洗濯物を干したりテーブルを置いてお茶をしたり『屋根のある庭』として様々な用途で使用することが出来ます。また、ワンルームの1階を最大限居室として活用する為、建物に玄関は無く、このインナーデッキが靴脱スペースになっています。
1階ワンルームの面積は、なんと8.5坪。その中にリビング・キッチン・寝室・クローゼット・トイレが備わっています。室内は全て『吉野杉』仕上げで、圧迫感等全く無く、「本当に8.5坪ですか…?」と思わず口に出してしまった程、広々として居心地の良い空間でした。
1階を見学させて頂いた中で、椿建築所さんのアイデアとこだわりを特に強く感じた部分が2つありました。1つ目は、リビング東のカウンターです。下部がオープンになっており、カウンターだけでなく収納として使用することも出来ます。そして、なんとこちら『縁側』になるのです。人が横になれる幅で作られている為、カウンターの上で日光浴やお昼寝をしたり、お庭を眺めながらくつろぐことが出来ます。他の場所に比べて大きな窓が付いているのは、お施主様により多くの自然を感じて頂く為だそうです。
2つ目は、照明です。この物件のリビングには、一般的な住宅でメインに使われるシーリングライトやダウンライト等が一つも無く、間接照明のみを採用しています。「間接照明だけじゃ暗くない?」と思ったのですが、照明のスイッチを入れると、想像以上に明るい!全然暗くない!間接照明は場所では無く空間を照らすので、優しくふんわりとした雰囲気になります。暖色のライトが杉の赤みをより引き出し、昼間より更にあたたかみのある空間になった室内は、まるでホテルのようでした。
2階の展望台からは、長野の街並みと山々を見渡すことが出来ます。デッキの淵に立って景色を見せて頂いたのですが、そこから離れられなくなる程、本当に素晴らしい眺めでした。
建物1階がインナーデッキによって母屋と繋がっていましたが、このデッキもブリッジによって2階バルコニーと繋がっています。「わざわざ遠回りすること無く、家族全員でこのデッキを使えるように。」と、椿建築所さんが『母屋を含めた動線の設計』をされていることを実感できました。
展望台には、ミニキッチンと薪ストーブのある小屋があります。室内に居ても眺めを楽しめるようにと、小屋には大きな窓があり、展望台と同じ景色を見ることが出来ます。
ミニキッチンは、展望台でBBQやプールをする際の水源になり、飲用水の調達や洗い物で1階に下りる必要がありません。また、薪ストーブは冬の時期、小屋の中から景色を楽しむ際に暖をとる事が出来ます。このストーブは、クリーンバーン式2次燃料を実現した世界最小の薪ストーブだそうです。住宅では、冬場の主暖房として大きなサイズのものを居室に設置するのが一般的な薪ストーブですが、コンパクトなものを趣味部屋に置き、使いたい時に使う事も、また違った冬限定の特別感があって良いです。
見学の最後に、椿建築所代表の佐藤様が「家はくつろぐ場所だから、the・住宅という堅い雰囲気は嫌で、できるだけオープンな空間にしている。この家に玄関がないのは、家を閉じようと思っていないから。」と、お話してくださいました。
『家を閉じない』からこそ、アイデア満載の開放的な空間と、その土地に合ったライフスタイルを築けるお家を作ることが出来るのですね。